フッ素でむし歯予防になるんですか?

フッ素には、①歯質を強くする、②歯の再石灰化を促進する、③むし歯の原因になる酸の産生を抑制することで、むし歯予防に効果があることがわかっています。とくに生えて間もない歯はたくさんのフッ素を取り込みやすいため、歯科医院でのフッ素塗布は前歯が生えそろう(1歳)ごろから行い、その後も3~4ヶ月に一度健診ごとに塗布してもらうと効果的です。
また、ご家庭での歯みがきは、フッ素配合の歯磨き剤をごく少量つけてみがき、歯みがき後のうがいはかるくゆすぐ程度にします。フッ素の成分が口の中に残っているほどむし歯予防に効果があるからです。うがいができない子どもには、ゆすがなくても大丈夫なスプレータイプもあり仕上げみがきの時に使うとよいでしょう。
なお、フッ素のからだへの影響を心配する保護者の方もおられますが、お薬と同様にフッ素も摂取しすぎると有害になります。ただし、歯科医の指導のもとで行えば、健康への影響は心配いりません。フッ素を上手に取り入れて、むし歯予防に役立ててほしいと思います。