乳歯は最悪、生え変わるので虫歯で放置しておいても問題ないですか?

『乳歯はどうせ抜けてしまうから、むし歯になっても問題ない』と思っている親御さんがたまにおられます。乳歯20本はすべて生えかわりますが、その間に乳歯がはたす役割はとても大切です。乳歯には、①噛む(よく噛むことでからだやあごの発育を促します)②話す(正しい発音を助ける)③永久歯を正しく導く(乳歯のすぐ下には永久歯が育っています)など重要な働きをしています。
特に乳歯がむし歯で穴があいている状態で放置していると両隣の歯が倒れてきて、下から萌出してくる永久歯のスペースがなくなり、かなり変なところから永久歯が萌出してくる等、歯並びやかみ合わせ、そして発音などに影響を与えます。乳歯は永久歯に比べて、むし歯の進行が速いため、歯みがきや規則正しい食生活を心がけ、そして歯科医院で行うフッ素塗布やシーラントなどのむし歯予防を上手に取り入れていきましょう。健康な乳歯でよく噛んでおいしく食べることが、からだ全体の健康にもつながります。