小児歯科

  • 医療器具が本当に消毒されているのか心配です。

    ご心配されるのももっともだと思います。
    当院では治療器具の滅菌パック化を行っております。専任スタッフが医療用の高圧ジェットウォッシャーにより血液やタンパク汚れ、歯の削りカスなどを完全にとってしまいます。その後、患者様一人分に分けて滅菌パックに封入し、細菌・ウィルスを完全に死滅させる130℃の高温高圧により滅菌するオートクレーブ(自動高圧蒸気滅菌器)にかけて行います。当院のオートクレーブは日本が定める基準より厳しいEUの基準をクリアした「クラスB」のオートクレーブ「Lisa」を使用しています。歯科クリニックでここまでの基準で滅菌をしているのは全国的にも少ないと思われます。また滅菌後は患者さまの目の前ではじめて封が開けられますのでとても安心です。また、消毒が難しい器具は全て「使い捨て」になっています。

  • 歯並びの治療はいつから始めたら良いですか?

    受け口の場合は3歳ぐらいから治療することがありますが、そのほかの歯並びや噛み合わせなどは6歳を過ぎ6歳臼歯が萌え始めた頃に治療を開始することが多いです。
    ただ、歯並びや噛み合わせは人それぞれですので、気になったらご相談ください。

  • 集団健診を受けていれば、歯医者にいかなくても大丈夫ですか?

    集団健診で虫歯がないからと安心せず、クリーニングや歯磨きチェク、フッ素塗布などかかりつけの歯科医院で健診を受けることが大事です。

  • 仕上げ磨きはいつまで必要でしょうか?

    小学校低学年までは、仕上げ磨きをしてあげるのが理想的です。幼稚園くらいまでは仕上げ磨きをしていても小学校に入ると、仕上げ磨きをしないお子様が増えてきます。親御さんの手が離れてくることに加えて生えてきたばかりの永久歯は虫歯になりやすく、虫歯になってしまうお子様が増えてきます。小学校低学年くらいまでは、注意してみてあげるようにしましょう。

  • 口呼吸は、身体に悪い影響を与えますか?

    最近はむし歯のお子さんが減少し、口腔習癖に問題があるお子さんが増加しており、舌や口唇、頬による不正な力によって歯の崩出するスペースが無くなり、顎骨の発育に制約を受けているお子さんをよく診ます。
    口腔領域が狭くなると、舌は喉の方へ移動し、気道が狭くなります。その結果、鼻呼吸がおこなえず口呼吸を行うようになります。 口呼吸は、気道の呼吸抵抗もあり、呼吸が浅く、肺尖まで空気が届きづらいので慢性の酸素不足を招きます。
    小児の場合は、酸素の摂取量の80%は、脳で消費される為、暗記ができない、物事に集中できないなど脳への影響も考えられます。また、口呼吸を長期にわたって行うと歯並びが悪くなり、いつも元気が無い、病気になりやすい、アトピーやアレルギーなど全身にも悪い影響がでているようです。

  • スポーツドリンクは歯によくないと聞きましたが本当ですか?

    本当です。糖がたくさん含まれており、むし歯の原因になります。スポーツや塾通いの時などに持ち歩くことで、だらだら飲みの習慣がついてしまうきっかけにもなります。常に飲むのは避け、飲んだ後は水でうがいをしましょう。しかし、病気で食欲が無いときや、脱水症状には即効性がありますから、上手に利用しましょう。

  • 子供の歯に銀歯を入れて欲しくないのですが?

    当院では可能な限りお子様の歯は保険のきく白い詰め物をいれるようにしています。

  • 歯の健康診断で初期虫歯と言われたのですが、削って治療しないとだめですか?

    初期の虫歯の場合はフッ素をつけて様子をみることが多いです。定期的にみていく中でやはり大きくなるものに関しては最小限の削合で虫歯をとり治療をおこないます。

  • 子供の歯ぎしりは大丈夫ですか?

    歯ぎしりには3つのタイプがあります。ギリギリと音をたてて歯をこすりつけるタイプがよく知られていますが、カチカチと音を出して上下の歯をあてるタイプ、そして上下の歯を強くかみしめる(食いしばり)音がしないタイプと様々です。
    歯ぎしりの原因やメカニズムは、いまだわからないところが多く、根本的な治療方法がないのが現状です。
    子どもの歯ぎしりは、睡眠時の生理的な現象として考えられていますが、とくに歯やあごが痛いなどの症状がない限りは様子みて心配ありません。また、一過性のことが多く、成長とともに自然に改善するケースがほとんどです。ただし、頻繁に痛みを訴える場合には、対処療法として、かみ合わせの調整や歯ぎしり防止装置(マウスピース)を装着すると症状が軽減します。
    また、柑橘系の果物やお酢などの酸っぱい食べ物をよく食べる習慣がある場合には、歯ぎしりすることで乳歯のすり減りが著明にみられることがあるため注意が必要です。

  • 乳歯は最悪、生え変わるので虫歯で放置しておいても問題ないですか?

    『乳歯はどうせ抜けてしまうから、むし歯になっても問題ない』と思っている親御さんがたまにおられます。乳歯20本はすべて生えかわりますが、その間に乳歯がはたす役割はとても大切です。乳歯には、①噛む(よく噛むことでからだやあごの発育を促します)②話す(正しい発音を助ける)③永久歯を正しく導く(乳歯のすぐ下には永久歯が育っています)など重要な働きをしています。
    特に乳歯がむし歯で穴があいている状態で放置していると両隣の歯が倒れてきて、下から萌出してくる永久歯のスペースがなくなり、かなり変なところから永久歯が萌出してくる等、歯並びやかみ合わせ、そして発音などに影響を与えます。乳歯は永久歯に比べて、むし歯の進行が速いため、歯みがきや規則正しい食生活を心がけ、そして歯科医院で行うフッ素塗布やシーラントなどのむし歯予防を上手に取り入れていきましょう。健康な乳歯でよく噛んでおいしく食べることが、からだ全体の健康にもつながります。